鏡の中の自分
2015/05/11
いまさらですが、TDC製の鏡は非常にハッキリクッキリ映ります。
通常の鏡は、数ミリのガラスの裏面にアルミなどの金属が蒸着してあって、この蒸着金属面に自分の顔が写っています。
この場合、ガラス板の裏表の平面度によって像はゆがみます。ガラスの厚みバラつきによっても像はゆがんでみえます。また、ガラスの両面で光が屈折するためにも像はゆがみます。
幾重にも歪んでいるのですが、まぁ非常に小さな歪みで普段は気づきません。
が、展示会や工場でTDCで加工した金型や金属ウエハなどを覗き込んでいると衝撃をもってその違いに気づきます。
そこに映る自分にギョッして驚くからです。
ステンレスで、面粗さがRa0.5ナノ、平面度0.1μmともなると、鏡に映る像は非常にクリアです。
TDC製ミラーに映った自分には、幾多の生きてきた証と言いましょうか・・・が刻まれており、「こんなはずじゃ!」という衝撃を与えます。展示会3日目の夕方など疲労困憊気味の時にはとりわけその衝撃は鮮烈です。
実は普段自分では、少しゆがんだ鏡を通して見ているので少し紗がかかっていて、皆さんが直接ご覧になっているよりも若干マシにお思っています。
TDCの超精密鏡面加工は時に残酷な真実を突きつけます。
明日はNikkei Design の展示会、@ベルサール東京日本橋に参加してきます。
TDCの鏡面加工は、デザインの中でどのように活躍できるのか模索してみたいと思います。
付加価値ある意匠デザインを実現するものづくり技術2015
投稿者プロフィール

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CEO of TDC corporation.
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Hometown: Sendai Miyagi Japan
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