スペーサー/シム(隙間ゲージ)の製作・販売
TDCのスペーサー/シム(隙間ゲージ)をご紹介します。
TDCのスペーサー/シム(隙間ゲージ)
TDCのスペーサー/シム(隙間ゲージ)が選ばれる理由
- 精密さ
TDCのスペーサー、シムは厚みの公差を±0.5 um、±1umとお客様のご要望に沿って製作いたします。 - 低コスト
1枚のご注文から以下価格表の通りお作りいたします。数量アップの場合はさらに低価格となります。 - 短納期
TDC標準品であれば最短当日出荷可能です。在庫もございます。 - 便利
標準品以外の材質、形状もお客様のご要望に合わせて制作いたします。
TDCのスペーサーは厚みのバラつきが少ないため、組み立ての再現性や信頼性、精密性を確立できるほか、長時間使用してもゆるみが少なくより高精度な組み立てが可能となります。
TDC標準シムとして、M2〜M8までのシムをご用意しております。価格表は以下の加工精度表をご参照ください。
加工精度
名称 | 寸法 a(mm) | 寸法 b(mm) | ±1um(円) ※税抜 | ±0.5um(円) ※税抜 |
M2,M3用 | 3.3 | 6.5 | @400 | @600 |
M4用 | 4.5 | 8 | @460 | @690 |
M5用 | 5.5 | 10 | @550 | @830 |
M6用 | 6.5 | 12 | @650 | @980 |
M8用 | 8.5 | 16 | @850 | @1,280 |
※1個からご注文可能です。
※送料として別途520円頂戴します。レターパックプラスにて発送します。
※税別5,000円ご購入頂いた場合は送料無料とさせていただきます。
※価格は消費税抜き価格です。
各板厚 寸法 t(μm)
- 10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,30,40,50,60,70,80,90,100
上記TDC標準シムの他にも、形状・サイズ・数量などご希望に応じて製作いたします。鏡面仕上げも対応可能です。
お見積もりは、弊社営業担当までお気軽にお申し付けください。
TDC標準シム仕様
超精密極薄シム
材質 | SUS304 |
板厚公差 | ±1μm(0.001mm), ±0.5μm(0.0005mm) |
使用測定器 | ミツトヨ マイクロメーター |
精密機器の組立てや金型治工具の組み立て用に高精度な微調整が可能になります。
下図の形状以外でも ワッシャーや角板などご要望の形状に製作可能です。
この他の材質・形状・サイズ・数量などご希望に応じて製作いたします。
お気軽にご相談ください。
特注・オーダーメイドスペーサー
TDCでは、特注やオーダーメイドのスペーサー/シムも製作致します。
材質やご希望の厚さ・厚みがございましたら、ぜひ一度TDCまでご相談ください。
特注・オーダーメイドスペーサーの製作事例
- 材質:SUS304
- 板厚公差:±0.5um
- サイズ:
大(外径25mm・内径15mm・厚み0.01mm)
小(外径10mm・内径8mm・厚み0.015mm)
スペーサー/シム製作の流れ
TDCでは、以下の流れでスペーサー/シムの受注・製作を承ります。
- 見積り
…詳細をヒアリングし、ご希望の仕様での見積書を作成します。 - 受注
…注文書を頂き次第、加工スタート! - 製作
…弊社が最も得意とする、ラップ研磨にて精度入れ(厚み寸法の管理)を行います。 - 納品
…測定データを添付し、納入いたします。
Webからのご依頼・お問い合わせ
スペーサーとは
スペーサーとは「スペースを作るもの」の名のとおり、部品と部品の間にスペースを作るために用いられる器具のことです。
精密機器アッセンブリのガタつき解消や高精度な微調整など、製造業にはなくてはならない部品となります。
スペーサーの特徴
スペーサーは絶縁性や耐熱性、耐摩耗性といったさまざまな目的に応じて、金属や樹脂といった材質により加工・製造されるのが特徴です。
また、その用途の広さから種類も豊富であり、製造業においてはネジとスペーサー双方の用途をあわせ持つ「ネジスペーサー」、内部にネジ山がない円筒形の「パイプスペーサー」、そして機械の高さや部品の間隔の微調整に役立つ「シムスペーサー」などが多く用いられています。
スペーサーの用途
一般的にスペーサーは、以下のような用途に用いられます。
- 基板と筐体などの接触防止
- 部品・部材間の間隔調整
- スプロケットの位置決め
- ベアリングとシャフトの固定
- 鉄筋コンクリートを打ち込む際の鉄筋固定やかぶりの確保、建築部材として
- 小さいサイズの電池を大きいサイズの電池として使用するための電池スペーサー
- 複層ガラスにおける中空層を持たせるための金属部材
- ペンダントトップの間隔を空けて配置したいときに挟むビーズなど
上記のように、スペーサーは自動車や鉄道、車両、航空機といった乗り物をはじめ、工作機械や圧縮機などの産業用機械、重化学工業、電子・電気機器、医療機器、食品機器など、さまざまな業界・業種で扱われる機械や装置に不可欠な部品となります。
身近なところでもパソコンといった精密機器や、装飾品のクッション材としても利用されます。
スペーサーの種類
前述のとおり、スペーサーにはさまざまな種類があり、単4から単3電池へとサイズ変更ができる電池スペーサーや、ペンダントヘッド・チャームのビーズなどがあげられます。
ネジスペーサー
雄ネジ雌ネジスペーサー
雌ネジスペーサー
雄ネジスペーサー
ネジスペーサーとは、ネジとスペーサー双方の機能を持ったスペーサーのことです。円筒や四角、多角柱形状のスペーサー部の両端にネジ部やネジ穴が付いているという構造を持っています。
使用される材質の多くは金属製で、鉄、ステンレス、アルミニウム、チタン、黄銅などが用いられます。また、FRP、ナイロン、エンジニアリングプラスチックのひとつであるジュラコンなどの樹脂製ネジスペーサーもあります。
基板と筐体などとの接触を防止したり、部品同士を締結する際に通常のネジの代わりに挟んで固定したりと、非常に幅広い用途で使用されるスペーサーのひとつです。
ネジスペーサーには以下のような種類があります。
- 雄ネジ雌ネジスペーサー(オスーメス型スペーサー)
- 雌ネジスペーサー(メスーメス型スペーサー)
- 雄ネジスペーサー(オスーオス型スペーサー)
ワッシャー
ネジやナット類が緩んだり母材へめり込んだりするのを防ぐ役割を持ちます。ワッシャーの厚みを利用してスペーサーとしても利用されます。
ワッシャーを挟むことで部品間にクリアランスを作れるほか、ネジスペーサーとあわせて利用することでスペースの確保やガタつき解消にも用いられます。
丸形中空スペーサー(パイプスペーサー)
円筒形状でパイプスペーサーとも呼ばれる中空スペーサーは、内部にネジ山を持たない空洞型のスペーサーです。
多くは、回転の動作や回転を伴う機器の軸(シャフト)に用いられます。
また、通常のネジスペーサーが使用しづらい長いサイズ・短いサイズにおいて、中空スペーサーをネジと組み合わせることで、ネジスペーサーの機能をもたせることもできます。
材質には鉄やステンレス、アルミニウム、チタン、黄銅といった金属製が主に用いられます。用途によっては、樹脂やセラミック、ゴム製、紙製などの中空スペーサーも製作されます。
シムスペーサー
シムリング
C型シムスペーサー
シムプレート
コの字型シムスペーサー
シムスペーサーは、隙間を生み出す用途よりも、隙間寸法が変化する際の最大・最小値を決定したり、隙間の寸法に高い精度や機能性が要求される場合に使用されることが多いスペーサーです。
一時的に挟んで調整し、固定した後は取り外したりするケースもあるほか、そのまま固定して使用されることも少なくはありません。
調整する部位の形状により、以下のようなシムスペーサーを用います。
- シムリング(リング型シムスペーサー)
- C型シムスペーサー
- シムプレート(プレート型シムスペーサー)
- コの字型シムスペーサー
その名のとおり、それぞれが輪っか・リング型、Cの形、プレート型、コの字型のスペーサー/シムとなります。機械の加工や組付けにおいて発生する高さ・隙間のズレを調節する部品となります。
リング型とC型は主に円形や円筒形、パイプ形状の部品に対して使用されます。
一方、リング型とC型が使用できない際に用いられるのがシムプレートで、さまざまな用途に対応するシムスペーサーであるといえます。
ホイールスペーサー
ホイールスペーサーとは、自動車のハブとホイールの間に取り付けられる円盤状のスペーサーのことを指します。
ホイールスペーサーを挟むことでホイールを車体外側にズラすことができるため、ボディの表面とホイールの面を揃えたい際などに取り付けられます。
強度と軽量性が求められるためアルミニウム合金で製作されることが一般的ですが、特に強度が要求されるレーシングカーなどの場合にはジュラルミンや超超ジュラルミンといった素材も使われます。
六角ネジスペーサー
六角柱の形状で、両端がネジ加工がされたスペーサーです。電子基板などを重ねて固定する際などに使用されます。
シムとは
シムは、明確な定義はありませんが、英語でSHIM、つまり、詰め物という意味の部品です。機械などの組み上げにおいて、いくら精度の高い組み立てをおこなったとしても、部品同士の累積公差の影響から寸法に狂いが出ることがあり、微妙な調整が必要になることがあります。このような組み立てられた部品同士の傾きや位置を調整し、より精度の高いものに仕上げるための精度調整に用いられるものです。
材質については、耐食性の優れたステンレスや強度の高い鉄、加工のしやすい真鍮などが一般的となります。
形状に関しては、汎用性の高い「シムプレート」、再現性の高い「シムリング」などがあり、オーダーによって厚さを変更することも可能です。