はやぶさ2

はやぶさ2に精密加工を導入した事例

2020年12月、JAXAはやぶさ2が地球に帰還!とっても嬉しいニュースですね!!

TDCでははやぶさ2のサンプルコンテナーの製作にかかわりました。

はやぶさ1で回収した小惑星物質(サンプル)は最大サイズ70μm、最小サイズ20μmの小さなものだったそうです。そのため容器の切削目が粗いと貴重なサンプルにダメージが入ってしまうということで、はやぶさ2では容器(サンプルキャッチャー)の内面をピッカピカの鏡面に磨いています。

技術雑誌の記事にも記載されています。
もう「チリ」なんて言わせない、はやぶさ2ならグラム単位も!? ~サンプラーの仕組み【後編】~ | MONOist

はやぶさ2は回収方法や容器の構造など多くの改良が加えられたことで、より大きなサンプルをたくさん持ち帰ることに成功しました。
大変貴重な貴重な物質、一つもダメージを与えることなく持ち帰るためにTDCの精密研磨技術が役に立っていること。とっても誇らしいです。もしかしたら地球には存在しない未知の物質が入っている可能性があるかもしれないそうです!

はやぶさ2

はやぶさ2のサンプルキャッチャーへかけた超精密加工のこだわり

はやぶさ2サンプルキャッチャーの超精密加工事例イメージ

どんなに小さな粒子も取り出せるように、容器には一切傷のない究極のなめらかさが要求されました。

表面の凹凸は1nm(ナノメートル)。チーム体制で日々研磨に向き合い、サンプルも何パターンか作成しました。

今回のミッションにより各メディアでも取り上げてもらい、実績としても大きな反響を受けた加工事例となりました。

次は火星への衛星探査機のミッションも進行中です!

はやぶさ2とは

「はやぶさ2」とは、初代「はやぶさ」の後継機として誕生した、小惑星サンプルリターンを行う小型探査機のこと。

小惑星イトカワ(S型)を対象としていた初代に対して、後継のはやぶさ2では小惑星(C型)リュウグウ (162173) の調査を目的として調査が開始されました。

リュウグウには太陽系が誕生した頃の水や有機物が残されているとされており、この調査により生命誕生や太陽系誕生の謎へと迫れる歴史的な調査が行われました。

また、そのサンプル回収作業には、超精密鏡面加工された容器が使用されており、なぜその加工が必要かというと「地球由来の物質を極限まで除外」「帰還後のカプセル内の微粒子確認をスムーズに行う」という理由があるからです。

そして2020年12月6日未明、無事地球へ帰還し、小惑星リュウグウ由来のサンプルを回収。ミッションは完璧な成功を収めました。ちなみに、サンプル容器を開封した際、精密加工に使用される切削加工機械・フライス盤が採用。大気圏突入の際の高熱から容器を守る断熱材を、容器を傷つけずに取り出すためにこの方法が選ばれました。

現在容器に収められていたサンプルの分析が進められます。更なる大発見が続くことを期待しています。

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