ナノインプリント金型

無反射フィルム・モスアイフィルムとは? | ナノインプリント用ロール金型の研磨加工について

このページでは反射防止フィルム・無反射フィルムの概要、反射防止フィルム製造のために必須となるTDCの金型研磨加工の技術をご紹介します。

反射防止フィルム・無反射フィルムとは

反射防止フィルム・無反射フィルムとは、ベースフィルムの上に、光の屈折率を変えるコーティングや光を散乱させる凹凸構造を形成することで、反射防止性能を実現したフィルムのことを指します。

可視光線の反射を防ぐことができるため、ガラスやアクリル、ディスプレイ等の片面もしくは両面に貼ることで、光や映り込みをほぼ無反射のレベルにまで抑え、視認性を高めることが可能です。

反射防止フィルム・無反射フィルムの用途

反射防止フィルム・無反射フィルムは、以下のようなさまざまな用途に活用されます。

  • 展示物などのショーケース
  • 絵画額装
  • チケット売り場やレジカウンター前面のガラス・アクリル板
  • テレビやPCのディスプレイモニター
  • 自動車の車載ディスプレイ
  • 新型コロナウィルス感染症対策用のアクリルパーテーション

特に近年では、感染症対策として用いられるアクリルパーテーションに対し、飲食店をはじめテレビ・メディアなどで反射防止フィルムを用いる需要が高まっています。

代表的な反射防止フィルム技術「モスアイフィルム」

反射防止フィルムのひとつの技術として、モスアイフィルムがあります。

モスアイフィルムは、ベースフィルムの上にナノサイズの微細な突起構造を成形し、連続的に屈折率を変化させることで反射を大幅に低減することができる、高性能反射防止フィルムです。 

この構造は、光をほとんど反射しない「蛾の個眼」の性質を応用していることから、モスアイ型反射防止フィルムとも呼ばれています。

このように、生物や自然が備えている優れた構造や機能を解明し、科学技術に応用することを「バイオミメティクス(生物模倣技術)」といい、反射防止フィルム以外にもさまざまな分野で研究や開発が進んでいます。

モスアイフィルムの製造には「金型の鏡面加工」が必須

モスアイフィルムのように微細な凹凸を持つ構造には、数十ナノメートル単位のパターンを転写することができる微細加工技術・ナノインプリントが用いられます。

ナノインプリントを用いてモスアイ構造をパターンニングするには、金型に鏡面加工を施すことが必須となります。

そのため、モスアイフィルムの製造をはじめとする反射防止・無反射フィルムの製造には、金型の鏡面加工が必要不可欠なのです。

反射防止・無反射フィルムの金型の研磨はTDCにお任せください

TDCではナノテクノロジーソリューションとして、ナノインプリント用のロール金型の研磨を承っております。

従来、不可能とされてきたロールの内径・外径にも対応できる装置・技術の開発を行い、ナノインプリントや高機能フィルム製造用の金型の高精度化を実現しています。

広幅のロールであっても精度を崩さずに精密な研磨が可能であり、 その品質から反射防止・無反射フィルムの金型研磨のご依頼を数多くいただいております。

より高品質な反射防止・無反射フィルムをお求めの際は、ぜひTDCの高精度な金型の鏡面加工をご活用ください。

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